tkdです。
長文ですが、今回は寝床について。
ここ数年、注目されているウルトラライトハイキング(U.L.H.)の装備を参考にするのも良いですよ。
BIKEPACKINGは自転車版BACKPACKERと以前の記事で書きましたが、最近は自転車版U.L.H.にも発展しています。
「U.L.」という文字が製品名入っているものは、注目したほうが良いです。
以前の記事で「軽い装備で軽快に走り、必要最低限の装備で不便をも楽しむ」ということを書きました。
ホテルや旅館に宿泊するのも良いのですが、自転車旅行と言えばキャンプみたいなところもありますね。
まず、今回は寝床について。
これがtkdの使ってるシェルター。
シェルターとビビィサックを合わせたようなもの。
テントは基本的に軽量コンパクトなものを選べば良いのですが、選ぶときに重要なのは収納したときの大きさ。
登山用とかになると、軽量コンパクトなものでも縦、横のサイズは小さいけど長さがの面でクリアしないものが以外と多いです。
登山用のバックパックに納まりが良い様に作られていますからね。
BIKEPACKINGに使用するバッグだと納まりが悪いのです。
まずは、使うバッグに収まるかどうかを重視しましょう。
ただし、テント付属の袋に入れると長いけど他の袋に入れれば大丈夫という場合もあります。
または、袋に入れないで直接バッグに入れてしまうという手もあります。
テントポール等は自転車のトップチューブに縛り付けるなどで運搬できますね。
それでも、インナーテントとフライシートってなるとけっこうかさばります。
ペグを使わなくてもよい自立式になるとさらに。
そこで、ツェルトやシェルター、ビビィサック、タープという少々扱いにくそうなものを選ぶというのもアリです。
個人的には、これらを使用するのはオススメです。
500mlペットボトルサイズより小さく収納できる物も多いので。
ただし、軽量コンパクト過ぎる故の欠点もあります。
ペグダウン必須(以外と自立させられる)。
通気性の悪いものは結露するという問題。
湿潤な気候の日本、雨の問題もあります。
「濡れる」と言う問題です。
軽量な防水透湿素材を使用しているツェルトやシェルター、ビビィサック、タープを使用し、シュラフを乾きの早い化繊のものにするとか、撥水素材でできているシュラフカバーを使用すればおおよそ解決します。
通常の設営はペグダウン必須(以外と自立させられる)だったり、設営が大変というのもありますが練習して慣れれば問題ありません。
これらは、上級者用と思われがちですがそんなことはありません。
欠点をきちんと理解して、万が一のときに対応できるようにしておくと良いのです。
頭を柔軟にしておくとイザって言うときに簡単に解決できます。
上の写真は手塩町のキャンプ場ですが、この日の夜に雨が降りました。
扇型の白いメッシュ部分から雨が入ってくるのですが、レインウエアを被せてアクセサリーコードとペグを使用して固定し雨が入らないようにしました。
また、ペグダウンできない場所ではアクセサリーコードを駆使し自転車本体や車輪、おもりになるものを入れたスタッフバッグで引っぱり自立させたこともあります。
ピンっとは張れないものの必要最低限の快適空間は確保できました。
シュラフに関しては、季節や気候に応じて使い分けるのが理想でしょう。
しかし、そんなに数種類も揃えると費用がかかりますね。
私tkdの例は、3シーズン用のシュラフと厳冬期用シュラフのインナーシュラフを使いわけ、インナーシュラフを使用していて寒い場合はシュラフカバーやインナーシーツを使い更に衣類を着込んで寝るという使い方。
ウエアについてはいずれ書きますが、やはり軽量でコンパクトに収納出来るものが良いです。
夏でも昼夜の寒暖差がある北海道ではU.L.なダウンベストやダウンジャケット用意しておくのをオススメします。
寒さ対策として、エアーマットを使う手もあります。
プールや海水浴なんかで使うエアーマットみたいなエアーマットが収納時に軽量コンパクトになる製品も多くオススメです。
空気の量を調節すると、体にぴったりして寝心地が良く温かいです(多分・・・)。
長さに関しては頭または肩から膝くらいまでの長さにして膝下の部分は衣類とかでカバーするなど、好みのものを選ぶと良いでしょう。
エアーピローもオススメです。
寝るときの姿勢は重要ですよ。
睡眠はしっかり取るに越したことはないので、シュラフやマットは贅沢に選びましょう。
これら、キャンプ地以外で必要のない装備(寝る時に必要なもの等)は、できるだけ一つにまとめてバッグに入れてしまいます。
私tkdは、スタッフバッグにシェルター、タイベックシートを切っただけのグラウンドシート、シュラフ、シュラフカバー、エアーマット、エアーピローを入れてハンドルバーとDHバーの下にくくり付けています。
シェルター、シュラフ、シュラフカバーは、既存の袋には入れずにスタッフバッグに直接入れています。
ハンドルバーの下にくくり付ける場合、フロントハブ軸上より前に荷物が出ないようにするとハンドリングが極端に悪くなることはありませんよ。
DHバーは荷物をくくり付けるために取り付けたのですが、DHバーを握ると向かい風や距離を稼ぐため巡航スピードを上げたいときに便利ですね。
自分の場合、十勝平野やオホーツクラインは同じような風景が多く飽きるんで重宝しそうです。
DHバーを取り付けたルックスは、TOUR DIVIDEに出場するマシンのようにカッコいいので気に入ってます。
BIKEPACKINGの装備選びや使用する際のコツは「メリット、デメリットを理解し固定概念にとらわれず柔軟に広い視野で物事を見聞きし考える」これに限ります。
次回は、調理器具、食べ物に付いて書きたいと思います。